社員が語る等身大の東京濾器:触媒開発(新規開発) O.K の場合

触媒開発(新規開発) 
O.K
理化学研究科 基盤理学専攻出身

私の仕事

私は入社3年目になります。工場等での研修後、現部署に配属されてからは、実機耐久試験品の分解調査, 他社品のベンチマーク調査, 材料選定, 新製品立ち上げ支援 など、仕事は多岐にわたります。その中で私は、大型ディーゼルトラック向け触媒の先行開発を主に担当しています。
学生時代は不均一系触媒の研究室で燃料電池電極触媒開発や酸化セリウム触媒の電子状態解析などを行っていました。基礎研究の色合いが強い学生時代とは異なり、製品としてコスト・性能が良いものを模索する点に戸惑うことも多くありましたが、材料や反応メカニズムは現在の仕事でも類似しているため、知識を活用できています。

”自分がどう効率的に動くか”といった点が成果に直結する

弊社は独立経営をとっており、自分から提案したことは挑戦させていただけることが多いです。しかし、開発業務は自分だけで完結できません。上司の方々から開発実施の了承をとり、サンプル試作の交渉を行い、実エンジンを使った性能試験などの評価日程を調整する必要があります。
事前準備が不足してしまい、各所へ何度も説明しなければならなかったこともありました。一方で、”自分がどう効率的に動くか”といった点が成果に直結するため、達成感を得やすい職場です。

今後チャレンジしたいこと

弊社はディーゼル車用触媒の国内シェア3位以内に入っており、NOx浄化用に広く利用されている尿素添加SCRシステムを開発した会社です。しかし、学生の方々には、ほとんど知られていません。
そこで、学生の方々の目に触れる機会が多い、基礎研究からの触媒技術開発も強化していきたいです。特に、貴金属レス触媒と燃料電池のような創エネルギー系触媒に注力したいと考えています。両者とも、ハードルはかなり高いですが、Green sustainable chemistryに大きく寄与でき、挑戦しがいのあるものです。

みなさんへのアドバイス

数年間研究を行っていれば、いくつかの専門性を持っているはずです。その特化した能力を転用できないか、ぜひ考えてみて欲しいと思います。仕事に必要な知識が不足していたとしても、先輩が教えてくれます。
一方、他の人が知らない知識を仕事に応用できる人材は替えがききません。私のまわりにも実際に、プログラミングに詳しい方がおり、触媒測定データの解析時に有用なマクロを組んで、部署全体の効率を上げた実績があります。

1日のスケジュール(出社~退社まで)

(スケジュール表が入ります)